感染症で多いヘルペスについて簡単に学ぼう!

ヘルペスウイルスは、世界に約160種類も存在すると言われています。
ヘルペウイルスに感染すると、どんなことが起こるのか、少し物知りになってみませんか。
実はあなたの背後にも近づいているかも・・・知れません。

ウイルスと細菌の違いとは

ウイルスは、遺伝子が膜に包まれているだけといった、簡単な構造をした病原体です。
一方の同じ病原菌である細菌は、細胞をもった自己複製能力をもった微生物のことです。

ウイルスは非常に小さいうえ、単体で生きていくことができず、人間などの生物の中に潜り込んで増殖して生きていきます。

侵入された細胞はウイルスの増殖とともに破壊され、そしてまわりの細胞に移って増殖を繰り返すおとで、感染した部位の器官がうまく働くことができず、病気が発生します。

またウイルスは細菌のように抗生物質が効かず、有効な薬がありません。

ヘルペスウイルスが関係する病気に治療にはウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬」を投与します。

ヘルペスの種類

地球上に存在する160種のヘルペスウイルスのうち、ヒトに感染するものは8種類あり、「ヒトヘルペスウイルス1~8(HHV-1~HHV-8)に分類されています。

以下の三種類に関しては、従来の呼び方も使われています。
・HHV-1・・・単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)
・HHV-2・・・単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)
・HHV-3・・・水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)

ヘルペスウイルスは死滅せず、復活の時を狙っている

ヘルペスウイルスの初感染の時には、ウイルスの種類によって水ぼうそうや、発熱・強い発疹などの症状があらわれますが、一度免疫が作られると、ヘルペスウイルスの増殖は抑えられて症状が消失します。

しかし一度感染すると死滅することはなく、神経節の神経細胞の核の中に遺伝子の形で生き残ります。

そして何かのきっかけで身体の免疫力が低下すると活動を再開し、増殖をくりかえして症状が皮膚にあらわれてくるのです。

水痘・帯状疱疹ウイルスと単純ヘルペスウイルスの違いについて

両者共に幼児期に感染することが多いですが、水痘・帯状疱疹ウイルスは初感染の時は「水ぼうそう」、そして再発した時には「帯状疱疹」としてまったく異なる病気になります。

単純ヘルペスウイルスは初感染、再発共に変化はありませんが、初感染のみ症状が最も重くなるといった特徴があります。

単純ヘルペスは感染力が強く、逆に帯状疱疹はうつりにくいですが、水ぼうそうに罹っていないヒトにはうつります。

現代病でもある深刻な病気ヘルペス

近代は清潔志向が高まってきたこともあり、身の回りがきれいになってきました。

そこで子どものうちにきちんとした免疫を獲得することが減ってきているのも理由の一つなのです。

例えば水ぼうそう、昔は子どものうちに罹っていたものでしたが、最近では大人になってから罹る方も多くなりました。

水ぼうそうも単純ヘルペスも子どものころに罹ると軽症で済みますが、大人になってからですと重症化する危険があります。

帯状疱疹も単純ヘルペスも、早期発見早期治療を行うことにより再発防止をはかり、自分自身だけでなく自分の周りの方たちに感染を拡げないことがとても大切です。